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ムヒディン首相の不信任案、マハティール氏が提出へ

2020年05月11日 09:00 JST配信

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マハティール・モハマド前首相が、4日付けでムヒディン・ヤシン首相に対する不信任案を国会提出する意向をモハマド・アリフ下院議長に通知していたことが分かった。アリフ議長は8日、いったんは拒否したがその後申請を受け入れた。

 ただ次期国会は新型コロナウイルス「Covid-19」の影響を理由に、5月18日に1日だけ行動制限令(MCO)に伴う経済対策関連の審議のみに限定して開催されることが決まっており、休会を挟んでその後の国会で審議される見通し。下院議会(定数222)によると次期下院の会期は7月13—29日となっている。

 ムヒディン氏が率いる統一プリブミ党(PPBM)は希望同盟(PH)を離脱して、統一マレー国民組織(UMNO)や汎マレーシア・イスラム党(PAS)と国民連盟(PN)を新たに結成。国王の承認を取り付けてマハティール氏辞任後の後任に指名された。しかしPHやサバ遺産党(ワリサン)などのマハティール支持の諸派はムヒディン首相支持派の下院議席数が過半数に届いていないとして対抗姿勢を鮮明化。アリフ議長から却下されたもののワリサンのシャフィー・アプダル党首(サバ州首相)は6日、マハティール氏に対する信任決議を求める書簡を下院に提出していた。

 共闘するUMNOへの不満やマハティール氏を排除したことへの上層部への不満からPPBM内部のマハティール支持派が離党、及びPHへの再合流を仄めかしており、ムヒディン首相への不信任案が可決される可能性が出てきた。

 現時点でPNの議席数は国民戦線(BN)が42議席、汎マレーシア・イスラム党(PAS)が18議席、PPBMがマハティール氏支持派を除くと33議席で、友党のサラワク政党連合(GPS、18議席)、サバ州統一連合(GBS、3議席)を合わせて114議席を掌握していると主張している。しかしPN系議員のうち3人の造反者が出れば過半数獲得に失敗する。

■野党側代表、アンワル氏に決定■

 野党に転落した希望同盟(パカタン・ハラパン)は、国会における野党側代表を人民正義党(PKR)党首であるアンワル・イブラヒム氏に決定した。PHのサイフディン・ナスシオン書記長(PKR書記長)が7日、明らかにした。

 野党側代表は総選挙が実施された場合、野党側の首相指名候補者になることを意味する。PKRの議席は39議席を保有する野党第2党。42議席を有する第1党の民主行動党(DAP)が自党から候補者を出さないと通知してきたため、PKRが推すアンワル氏に決まった。

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