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航空会社、貨物運送事業の需要が増加

2020年04月29日 11:00 JST配信

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大による打撃を受けている航空会社において、貨物輸送事業への需要が増加している。
 マレーシア航空(MAS)の貨物部門子会、MABカーゴ(MASカーゴ)のイブラヒム・モハメド最高経営責任者(CEO)によると、サージカルマスクや手袋、人工呼吸器などの医薬品や日用品の輸送需要が高まっているため、MASは、旅客機による貨物輸送(P2C)を増加する。3月22日ー4月14日間でP2Cを94便を運航し、4月15日ー5月31日間で250便以上運航する予定だ。MASカーゴは、航空貨物輸送サービスのローカル市場シェアにおいて約30%を占めており、地上サービス部門の子会社であるエアロダラット・サービシズは、グランドハンドリングサービス市場のシェアを65%占めているという。
 エアアジアの貨物部門であるテレポート・コマース・マレーシアも、遊休する旅客機を貨物専用に転用している。テレポートのピート・ジャルーウォンサック最高経営責任者(CEO)によると、同社は今年第1四半期の売上が前年同期比で36%増加すると予想している。
 一方で航空アナリストのアダム・モハメド・ラヒム氏は、貨物運送事業が航空会社を短期間に黒字化させることはできないと見ている。3月の世界市場における航空貨物需要が前年比で19%減少したことから、通常の需要が高くはないと指摘した上で、短期的に医療品の輸送需要が増加していることから、旅客輸送事業の減益を緩和させることはできるとの見解を示した。テレポートについては、昨年約4億8,000万リンギの収益をエアアジアグループに貢献したことから、旅客輸送事業の減益を相殺できる可能性があると分析した。
(マレーシアン・リザーブ、4月27日)

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