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特別国会を3月2日に招集、次期首相を決定へ

2020年02月28日 10:52 JST配信

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 
マハティール・モハマド暫定首相は27日、特別国会を3月2日に招集し、次期首相を決定すると明らかにした。


 マハティール氏は、次期首相を指名する任を負うアブドラ国王が国会議員全員と25、26日にわたって個別面談を行なって意思を確認したが、明確な多数派を率いる者を決定できなかったと説明。3月2日の国会評決においても、過半数を獲得する者がいなかった場合に解散・総選挙を行なう可能性もあるとした。


 また自身が24日に辞任したばかりの統一プリブミ党(PPBM)の会長に返り咲いたことを明らかにした上で、党としてムヒディン・ヤシン党首を擁立する可能性があることに言及した。


 24日の辞任発表後、マハティール氏は政党に基づかない統一政府の結成を呼び掛け、あくまでアンワル・イブラヒム氏(人民正義党=PKR党首)を首班とする、政策合意に基づく連立政権樹立を目指す与党連合・希望同盟(PH)との間で対立を深めていた。


 マハティール氏は26日、政界混乱への責任を認めて国民に謝罪した上で、「チャンスをもらえるなら超党派による政権を組織したい」と統一政府による自身の首相復帰の意欲を示した。


 ただ党派に拠らない統一政府の構想の下では各党との相談なしに閣僚を任命できる権限を自身に賦与することを求めるに等しく、「緊急措置とはいえ、いたずらに首相の権限を強化するもの」と警戒する声も上がっている。


 UMNOとPASは事態収拾のために早急な解散・総選挙を求めており、マハティール氏の統一政府構想に同意するか不透明だ。ムヒディン氏を推す案にも否定的見解を示している。


 一方、PH側はPPBM離脱後に残る構成3党の間でアンワル氏を首相候補として推すことを確認しており、マハティール氏の統一政府構想には否定的だ。

 構成党・民主行動党(DAP)のリム・キッシャン顧問は、PH政権を破壊することによって統一政府を結成することは「愚かで近視眼的」と厳しく批判。統一政府を結成するならばPHを中心に他の政党や団体に参加を呼び掛けるべきだと指摘した。


 PKRは同日午後に緊急幹部会議を開催し、会議後にアンワル氏は「状況は刻一刻変わっている。PPBMとの関係は流動的」と含みを持たせる一方で、マハティール氏との関係については「再び支持する可能性はない。我々はPHであり、彼はすでにPHを離脱した」と決別の意向を示した。

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