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マハティール首相が辞任発表、後継者選びは不透明

2020年02月25日 10:11 JST配信

【クアラルンプールマレーシアBIZナビ】 
マハティール・モハマド首相は24日、アブドラ国王に辞表を提出した。首相府のホームページ上で、午後1時に提出したことを明らかにした。自身が設立した与党連合・希望同盟(PH)構成党・統一プリブミ党(PPBM)の会長職も退く。
 

 マハティール首相は午後3時時点で、辞任理由等について説明していない。後継者についてはマハティール首相が2018年の総選挙前に約束していたアンワル・イブラヒム人民正義党(PKR)党首への禅譲の約束に基づき、アンワル氏が最有力とみられる。

ただアンワル氏の首相就任には敵対するアズミン・アリPKR副党首らが反対しており、PPBM党員やマレー系野党・統一マレー国民組織(UMNO)や汎マレーシア・イスラム党(PAS)を抱き込んで巻き返しに転じる可能性もあってすんなりアンワル政権が樹立できるかどうか予断を許さない情勢だ。

PPBMのムヒディン・ヤシン党首はすでに、PHからの脱退を決定したことを明らかにした。反アンワル派が野党を抱き込むことに成功し、PHが下院議会で過半数を維持できない場合、国会解散&総選挙という可能性が浮上する。

 PKRのサイフディン・ナスシオン書記長は同日、アズミン氏と共闘者のズライダ・カマルディン副党首(住宅地方自治相)を党を裏切り弱体化させたとして除名処分にすると発表した。アズミン氏とズライダ氏の除名に反発して9人の現職議員が離党を明らかにしており、造反組にが合計4人の現職閣僚が含まれている。

 同日は午前中にマハティール首相の私邸にアンワル氏、ワン・アジザ副首相、リム・グアンエン民主行動党(DAP)書記長(財務相)、国民信任党(Amanah)モハマド・サブ党首のPH構成3党のトップが訪問し、マハティール首相と会談を行なっていた。

 年末のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議後の退任を明らかにしているマハティール首相に対し、かなりの数の与野党議員が2023年の任期満了までの続投を求めており、アンワル氏への禅譲に難色を示していた。

PPBMとアズミン氏がこの先鋒となって、PKR離脱及びマレー系与野党による新たな連立政権を模索しているとの見方が強まっており、すでにUMNOやPASが新連立への参加を打診されているとみられる。

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