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「モンゴル女性殺害はナジブ氏の指示」死刑囚が告白

2019年12月17日 19:15 JST配信

2006年10月に起きたモンゴル人女性殺害事件の実行犯の一人としてカジャン刑務所に収監中の死刑囚が「ナジブ・ラザク副首相(当時)の指示で行なった」とする告白内容を含んだ再審請求を求める宣誓供述書を10月17日付けで連邦裁判所に提出していたことが分かり波紋を呼んでいる

告白したのは当時、政府高官の護衛をしていた元警察官のアジラー・ハドリー死刑囚で、当時の国防相を兼任していたナジブ氏から「女性が危険な外国のスパイ」だと説明を受けた上で殺害を命じられたと主張。死刑判決の見直しを求めている。

5年ぶりに沈黙を破ったアジラー死刑囚は、女性がナジブ氏の側近であるアブドル・ラザク・バギンダ氏に接近し国家機密を入手したと聞かされたとし、ナジブ氏からの指示がなければ殺害することはなかったと減刑を求めている。

2006年10月に起きた同事件は、モンゴル人のアルタントゥヤ・シャアリブさん(28)がクアラルンプール郊外の密林で射殺された上に証拠隠滅のために死体を爆破された異常な状態で発見されたというもの。実行犯のアジラー死刑囚とシルル・アザル死刑囚の2人と、殺人教唆でバギンダ氏が殺人罪で起訴された。事件当時、アルタントゥヤさんは本当はバギンダ氏ではなくナジブ氏と関係を持っていたと囁かれ、ナジブ氏が主犯だとする噂が広まっていた。

2009年4月の第一審・高裁判決は、バギンダ氏を証拠不十分で無罪とする一方で、実行犯2人のみを死刑。2013年8月の控訴審判決では全員に逆転無罪の判決が下ったが2015年1月連邦裁判決では一審判決を支持する判断が下されていた。

■「虚偽の主張。政権の陰謀」ナジブ氏が主張■

これに対しナジブ氏は「虚偽の主張であり、与党連合・希望同盟(PH)政権が私を拘留し続けるために仕組んだ陰謀」と主張。争う構えをみせている。

連邦警察犯罪捜査局のフジル・モハメド局長は、宣誓供述の内容をまだ見ていないのでまずは事実関係を調査する必要があると述べるにとどまった。

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