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今度は教会に火炎瓶、「アラー」使用めぐり ナジブ首相が冷静な対応呼びかけ

2014年01月29日 06:31 JST配信

【クアラルンプール】 非イスラム教徒による神を意味する「アラー」の使用の是非を巡り議論が続いている中、今度はペナン州ジョージタウンの教会に火炎瓶が投げ込まれる事件が起きた。ナジブ・ラザク首相は国民に冷静な対応を呼びかけた。民族関係に影響を及ぼすような徴発的な行為をした場合は何らかの処分を行うという。

事件は27日未明、バイクに乗った男2人が、「アラーは偉大だ、キリストはアラーの子」と書かれた横断幕が掲げられていた教会に火炎瓶を投げ込んだもので、小規模な爆発が起きたが、火災にはならずケガ人などは出なかった。警察はすでに2人の男を逮捕している。ペナン州では事件が起こった教会を含めて5カ所の教会において同様の横断幕が掲げられていた。しかし教会側は横断幕を掲げたことを否定している。

「アラー」に関する問題の発端は、カトリック教会が2008年に機関誌で神を「アラー」と表現したことで、内務省が「アラー」の使用を禁止したことから教会が提訴。いったんは高裁で勝訴していたが、昨年、控訴裁で逆転敗訴した。判決の解釈をめぐって政府内でも意見の不一致があり、混乱、論争が続いている。

サラワク州の政治家らは、今回の事件は始まりに過ぎず、今後もこのような事件が増える可能性があるとの見解を示した。ナジブ首相が「アラー」に関する問題についてコメントを控えていたことや、首相としての立場が弱いことからこのような事件を引き起こしていると分析した。

(ザ・サン、ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、マレーシアン・インサイダー、1月28日)

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