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スールー王国軍の殲滅作戦を実施 戦闘機も投入、6日も掃討戦

2013年03月06日 20:13 JST配信

【ラハド・ダトゥ】 スールー王国軍を名乗る150人あまりのフィリピン人武装グループがサバ州東部に不法上陸しマレーシア治安当局と銃撃戦になった事件で、マレーシア側は5日、警察と陸海空3軍の共同作戦による大規模な包囲殲滅作戦を開始した。

穏便な解決に向け武力行使を控えていたが、最後通牒の期限が切れたと判断した。詳細は明らかになっていないがカンポン・タンドゥオに居座っていたスールー王国軍の主力はほぼ駆逐され、6日には残党の掃討戦が行われている模様だ。

マレーシア側の攻撃は午前7時過ぎに開始された。まず空軍がF-18ホーネット戦闘機3機、Mk108sホーク攻撃機5機を投入し、スールー王国軍の拠点となっているカンポン・タンドゥオを爆撃。これに続いて装甲車5台を先頭に陸軍5個大隊と警察合わせて約2,000人が進撃・掃討を開始した。海上では残党の逃走を防ぐために水上警察がスールー王国軍のスピードボートを破壊した。スールー王国軍側が姿をみせた▽カンポン・クナック▽センポルナ▽タンブナン▽タンジョン・ラビアン▽タンジョン・バトゥ——でも新たな動きに備えて警戒が強化された。

マレーシア国防省や内務省の発表によると、マレーシア側に死傷者は出ていない模様。スールー王国軍側の死傷者や捕虜の人数については明らかにされていない。

■「不法上陸したスールー王国軍はテロリスト」両国が認識一致■

フィリピンのロザリオ外相とクアラルンプール(KL)で緊急会談を行ったアニファ・アマン外相は、不法上陸したスールー王国軍をテロリストとみなすとの認識で両国が一致していると言明。武力行使がフィリピン側の了解の下で行われたこと、正当性を強調した。ロザリオ外相は、サバ州不法上陸に関与したスールー王国関係者の処罰も約束したという。

マニラでは5日、マレーシア大使館前で100人あまりがスールー王国軍への攻撃を批判する抗議デモを行い、同日は大使館が休館となった。

一方、アハマド・ザヒド国防相は、フィリピンの反政府武装勢力「モロ民族解放戦線」(MNLF)が支援しているとの噂を否定した。

(星洲日報、中国報、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ザ・サン、3月6日、ベルナマ通信、3月5日)

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