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スールー王国軍との小競り合い続く、死傷者が増加

2013年03月04日 20:25 JST配信

【クアラルンプール】 サバ州の海岸に不法上陸し居座っていたスールー王国軍を名乗る150人あまりのフィリピン人武装グループとマレーシア治安当局との間の小競り合いが、犠牲者を増やしながら散発的に続いている。戦闘の範囲はラハド・ダトゥ周辺からシパダンなどの島嶼リゾートに向かう拠点のセンポルナ周辺に拡大しており、同地では一部の住民が避難する事態にもなっている。またマレーシア当局の職員を含む20人あまりがスールー王国軍に拘束されている模様だ。

スールー王国軍は、2月9日に100人以上がラハド・ダトゥ近くのカンポン・タンドゥオの海岸に上陸。マレーシア側に自治の承認など様々な要望を突きつけて居座っていた。マレーシア治安部隊はこれを包囲して退去を勧告していたが、スールー王国軍側はこれを拒否。3月1日に銃撃戦が発生し、スールー王国軍側が12人死亡、マレーシア側も2人が死亡、3人が負傷した。翌2日には再びセンポルナ郊外シムヌルの水上集落で銃撃戦が起き、スールー王国軍側が2人死亡、マレーシア側が6人死亡した。同日にはスールー王国軍の援軍とみられる10人あまりがカンポン・クナックの海岸に上陸したのが確認された。治安当局によると、スールー王国軍が事件発生以前から小集団に別れてマレーシアに潜入していたとみられる。

コタキナバルから陸軍部隊が投入されるなど、マレーシア治安当局によるスールー王国軍に対する圧力が強まっている。スールー王国軍のメンバーは各地で拘束されており、警察幹部は事態が収束に向かっていると強調した。

ナジブ・ラザク首相は、スールー王国軍との対話再開はないと言明。直ちに投降しなければさらなる行動に出ると警告した。一方、サバ州の野党政治家がスールー王国軍幹部と繋がっているとのフィリピン紙の報道に言及し、スールー王国軍を操っている黒幕について調査を進める考えを示した。関与疑惑に対し、野党リーダーのアンワル・イブラヒム元副首相は事実無根だと反発している。

(ニュー・サバ・タイムズ、ボルネオ・ポスト、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、星洲日報、南洋商報、3月2—4日)

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