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豪州上院議員を入国拒否、両国関係悪化の懸念も 反マレーシア的言動が原因

2013年02月19日 06:31 JST配信

【クアラルンプール】 豪州議会のニック・ゼノフォン上院議員が、度重なる反マレーシア言動を理由にマレーシア入国を拒まれる事件があり、両国の関係が悪化する恐れが出ている。ゼノフォン議員はアンワル・イブラヒム元副首相と親しい関係にあり、野党やリベラル派によるマレーシア政府・与党批判が一段と強まることも予想される。

ゼノフォン上院議員は16日早朝、エアアジアX機でメルボルンからクアラルンプール(KL)に到着したが入国を拒否された。同日深夜の便で豪州に帰国したという。マレーシアでは政府や野党の要人、市民団体との会見の予定が組まれていた。

出入国管理局のアリアス・アハマド局長は、マレーシアの安定を乱すとの理由でブラックリストに載っていたと説明。ヒシャムディン・フセイン内務相は、国家にはいかなる危険な外国人の入国も拒否する権利があり上院議員という立場であっても例外ではないと指摘し、入国拒否決定に政治的意図はなかったと言明した。

ゼノフォン上院議員が拘留されたとの誤った報道もなされたこともありマレーシア弁護士会は、出入国管理局の措置を厳しく批判し、ゼノフォン上院議員に謝罪すべきと主張。ゼノフォン議員本人は、自身の入国拒否が逆効果となり、マレーシアがいかに民主的に危機的状況であるかを内外に示すことに繋がると述べた。

ゼノフォン上院議員は、アンワル・イブラヒム元副首相が同性愛裁判で起訴された事件に際し、2002年に他の豪州議員と共に連名で不起訴を要求する書簡を提出。選挙改革を求める民間組織が昨年4月28日に開催した大規模抗議集会「BERSIH3.0」にも参加し、マレーシア政府を「独裁国家」とこき下ろしていた。

またマレーシアのアブラヤシ農園事業についても森林伐採につながり、オランウータンの生息に影響するなどと批判を展開。持続可能な方法で栽培されたパーム油であることの表示を義務付ける内容の法案を議会に提出していた。

(星洲日報、マレーシア・トゥデー、ザ・スター、2月17、18日)

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